今回の現場は、京都市北区です。アパートの原状回復工事の一環として、壁紙の「塗り替え」を依頼されました。壁紙の「張り替え」費用が上がっていて、大家さんは頭を悩まされていたそうです。現場付近まで来たものの、看板が上がっていず、建物が特定できません。遅れている大家さんの到着を待つしかありませんでした。
大家さんが到着され、部屋の中に入りました。30年以上ずっと入居されていた90代の女性が、足腰が弱って動けなくなり、行政と連携して、老人ホームに入居させたという話をされていました。そこから、部屋の片づけが大変だったそうです。そういう事情で、問い合わせから施工まで約1カ月を要したのかと、納得しました。
壁紙の劣化（めくれや傷、汚れなど）がひどかったですが、費用を抑えたいという大家さんのご意向に寄り添い、かなり頑張りました。（今回は、壁面の壁紙のみの「塗り替え」で、天井は施工範囲外です。）満足のいく仕上がり（クオリティ）だったようで、「今後ともよろしくお願いします。」と言われました。
自宅の手すりの塗装の見積もりが欲しいと言われ、帰りがけに大家さんのご自宅に寄りました。大家さんは、私（福井）の父親と同じ年齢で、後期高齢者です。認知症予防のために、管理会社に原状回復工事を任せず、自分で手配をしていると仰っていました。これからも、末永く関係が続くことを願いつつ…。

 

京都府京都市北区（2024年2月）

 

＜アパート外観＞

 

＜施工前＞

 

＜施工後＞